ENEOSの先発、山岡就也投手(24=国学大)が5回を投げ5安打2失点に抑え、勝利に導いた。

足を大きく上げる、独特なフォームで打たせてとった。「リズムよく5回までしっかり投げることができました、手ごたえ、ありますね」と笑顔を見せた。

きっかけは今春、大久保秀昭監督(51)の言葉だった。「左投手は特徴があった方がいい。ダイナミックに投げたほうがバッターも嫌がるんじゃないか」。高校時代は、足を大きく上げるフォームだったが、大学では、腰の高さに修正し安定したきれいなフォームを目指した。しかし昨年は球速が落ち結果が出ず、ベンチを外れる悔しさも味わった。社会人2年目。何かきっかけをつかみたい。そんなときに、大久保監督のひと言が胸に響いた。「すぐにやってみよう」。高校まで体に染みついたフォームだ。すぐに感覚を取り戻し制球力が増した。足を高く上げエネルギーをためることで、力強い真っすぐを投げられるようになった。「先発をさせてもらって、だいぶ投げられるようになりました」

現在は先発投手争いに奮闘し、充実した日々を送っている。「去年の悔しさも力に変えて、チームを勝たせる投球をしたいです」。2年目の今年、新たな挑戦の年にする。