鍛え上げられた肉体から放たれた強烈な中弾道の打球が左中間スタンドに突き刺さった。ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手が今季1号を放った。柳田の中犠飛で1点を先制した直後の5回2死走者なしの場面。初球のスライダーを空振りしたが、2球目の154キロの直球を逃さなかった。

「打ったのはストレート。手応えは完璧でした。久しぶりのホームランだったので、とても気持ちよかったし、うれしい」。ダイヤモンドを悠々と周回すると、一塁ベンチ前ではお決まりとなっていた「ボクシングポーズ」で高谷をKO? するパフォーマンス。シーズンでは昨年9月23日のオリックス戦(京セラドーム)以来、約11カ月ぶりの1発に笑顔がはじけた。

18日の千葉遠征からチーム合流。この日は3戦ぶりに3番復帰し2本の安打も放って2戦連続の猛打賞。27打数10安打、打率3割7分と打撃も急上昇だ。首位独走へ向け、助っ人のバットがけん引する。