こちらは担々麺パワーでおかわり2発! 阪神ジャスティン・ボーア内野手(32)が、甲子園の公式戦では初となる1試合2本塁打を放った。先制の1本目は、浜風を切り裂いた。2回2死無走者。先発福谷の真ん中139キロフォークを仕留め、右翼席に突き刺す11号ソロ。打った瞬間に確信したように、一塁に歩を進めた。

「大好きな甲子園で、2試合連続のホームランが打てて良かったよ」

今季、2試合連発は3度目となるが甲子園では初めて。2日とも、上空には右翼から左翼方向へ強い浜風が吹き抜けていた。左打者には不利といわれる甲子園名物も、怪力新助っ人には関係なし。「ライナーで強い打球を打つことを考えています」と、軽々と打球を外野席まで運んだ。

ダメ押しの2本目は6回だ。陽川が逆転弾を放った後の2死一塁。福谷の初球、外角149キロツーシームを左中間に運んだ。チームトップに並ぶ12号2ランで、福谷をノックアウト。お立ち台では「陽川さんが本塁打を打って刺激された」と、笑顔を見せた。1試合2発は今季2度目で、甲子園では初めて。21日ヤクルト戦から5戦5本と、アーチ量産中だ。

試合後、報道陣から日本の猛暑を乗り切る好物を聞かれると即答した。「担々麺です。今日も食べました」。遠征先などでも各地のご当地担々麺をテークアウトで食べ比べするほどだ。この日の試合前もダブルサイズの担々麺を食べて、2本のアーチをおかわりした。

矢野監督は、1発で終わらず2発目が出たことを評価。「暑くなって、どんどんボーアにも打ってもらいたい」と、さらなる期待を込めた。ご機嫌のB砲は、お立ち台で代名詞「ファイアボール」をファンと一緒に披露した。日本語で「タイガースファン、メチャメチャイイ」とご満悦。パワフルな打撃で、チームの勢いをさらに加速させる。【奥田隼人】