阪神元監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(67)がライブ評論します。3位阪神はボーアが試合前の時点で5戦5発と好調。中日は甲子園で5戦5敗と苦戦している。真弓氏が試合の見所を語った。

  ◇    ◇    ◇

-前夜は陽川、ボーアに本塁打が出て、打線は上向きだ

真弓氏 阪神打線の場合は好不調の波というよりは、相手投手との相性に左右されるところが大きい。投手の球速が150キロ近くなると、攻略に苦戦する。柳はコーナーをしっかり狙うタイプで、それほど速くはない。早めに点を取って、試合の主導権を握りたい。

-ボーアが5戦5発と好調だ

真弓氏 内角のストレートを打てるようになれば、本物だろう。まだどのタイミングで内を突かれるかの判断ができず、打てていない。配球がある程度、読めるようになると、相手投手も内角を投げづらくなり、さらに読みやすくなる。

-中日は甲子園で苦戦している

真弓氏 投手陣はナゴヤドームでは抑えられているが、甲子園では力が発揮できていない。ナゴヤドームはマウンドの傾斜に角度があり、投げ降ろされているような感じがした。昔は対策として、室内練習場でマウンドを高くして、打撃練習したこともあった。甲子園は傾斜も緩やかで、投手は投げづらく感じるのではないか。ガルシアが甲子園で勝てなかったのも、そういうことがあると思う。中日はいかに投手陣が踏ん張るかが鍵を握るだろう。