中日大野雄大投手(31)が足場を固めて球団タイ記録に挑む。現在4連続完投勝利中の大野雄は、9月1日広島戦(ナゴヤドーム)に先発。この日は、ナゴヤドームのマウンドで投球練習をして調整した。

左腕が気を使ったのは足もとだ。練習終了後に、グラウンドキーパーとともにマウンド周辺をチェック。「少しでも要望を聞いてもらえるならと。もう少し硬い方がいい」と打ち明けた。前回8月23日DeNA戦で4勝目を挙げた後に感じた違和感。選手達が球場を出た後に、スタッフたちが、しっかりと道具で地面を固めてサポートした。

今回は中8日でカード初戦にまわった。翌週の巨人3連戦(8~10日、ナゴヤドーム)初戦も担当。5連続カード勝ち越し後、投げなかった2カードは負け越した。「首脳陣がいろいろ考えてくれた。いい形で、(2戦目先発に)つなげたい」。1週間の頭を任せられる意味もかみしめる。

5連続完投勝利を挙げると、55年石川克彦、61年権藤博、06年佐藤充に並ぶ球団史上4人目の快挙になる。「これまで僕は年間で(完投勝利を)5つまでしかしていない。球数、体の状態、打順など問題なければ、1イニングでも多く投げたい。(達成には)運も必要」。前回登板で、達成はできなかったが、90年の野茂英雄(近鉄)以来の4連続完投勝利&2ケタ奪三振も注目を集めたが、今回の大野雄劇場も目が離せない。