今秋ドラフト候補の日本製鉄広畑・川瀬航作投手(23=京都学園大)が、2回に右足をつるアクシデントに見舞われながらも、6回2/3を4安打10奪三振。6四死球と制球に苦心しながらも、4失点と粘投した。

思わぬ事態に対応するため、毎回腕の位置など投げやすいポイントを探し、フォームを微調整しながら投球した。「1球1球(足が)つったりつらなかったりして、抑えやすいところを探してフォームを変えて投げていたら、甘く入ったところを打たれてしまった」。3回からテーピングで患部を固めて続投。7回2死までこぎ着けたが「粘れなかった」と、そこから2安打に3四死球と乱れて2点を献上し、降板した。

最速148キロの変則サイド右腕。京都学園大(現京都先端科学大)4年時に、プロ志望届を提出したが指名漏れ。社会人2年目の今年は解禁年となるが、「こういう投球をしていたら上の世界では通用しない。目先の勝利を優先してそこで評価されてから。そんな試合でも全力で投げて勝たせられるようにしたい」と足元を見つめた。