西武内海哲也投手(38)が、743日ぶりとなる移籍後初白星を手にした。今季2度目の先発登板で、5回2安打無失点で好投。ベテラン左腕は最後に両足太もも裏をつりながら、6回に味方の援護を受け、勝利投手の権利を得て交代した。FA移籍に伴う人的補償で、15年過ごした巨人から移籍して2年目。巨人時代の18年9月21日DeNA戦以来の白星を勝ち取った。

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元個人トレーナーの保田貴史氏の自宅には、西武内海が巨人時代最後に勝った18年8月21日のDeNA戦のウイニングボールが飾られている。昨年1月、送迎車の荷物整理中に発見。内海は記念球などに執着がなく、車内に無造作に置かれた1球だった。先日、2歳の長男が手に取って、遊んでるのを見て、ふと日付を確認。「これ、あの時の勝利球やん」と気づき、運命を感じた。保田氏は「また1軍で投げてる姿を見られて、うれしいです」とボールを強く握り締めた。