中日の「勝利の方程式」が18年7月以来、2年ぶりに横浜でのDeNA戦カード勝ち越しをもたらした。

与田剛監督は先発吉見一起投手を1点リードの5回途中2失点で下げ、小刻みな継投を選択。これがはまった。「本当によく抑えてくれた。吉見を投げさせてあげたかったが、交代を正解にしてくれた」。又吉克樹投手らリリーフ5人による無失点リレーを称賛した。

7月28日広島戦から6回終了時点でリードしている試合では、2度の引き分けを挟んで17連勝している。大野雄大投手の5完投勝利を含むが、祖父江-福-R・マルティネスの勝ちパターンが機能しているのが大きい。

「7回の男」祖父江大輔投手は登板11試合連続無失点とし、17ホールドポイントでリーグ2位タイに浮上。「調子がどうこうでなく、与えてもらった場所で精いっぱい頑張ります」。8回を任される福敬登投手は2死から戸柱への初球でプロ最速の150キロをマーク。「余計なことを考えないでシンプルにいったら150キロが出ました」。こちらは15ホールドポイントで、守護神ライデル・マルティネス投手はリーグ2位の12セーブ目を挙げた。

この勢いに乗りたいかと問われた与田監督は「もちろん、もちろん。それは当然ですね」と声を弾ませた。7年連続のBクラスと決別できるのか。12球団で最も多く試合を消化する中日は残り45試合だ。

▽中日谷元(3番手で6回の1イニングを1安打無失点で3ホールド目) ゼロで帰ってくることができて良かった。

▽中日又吉(5回1死二塁で吉見をリリーフし2勝目) 与えられた数少ないチャンスをものにして、中継ぎで生き残りたいです。

▽中日木下拓(先発マスクで6投手をリード) 吉見さん、又吉さん、谷元さんが攻めの投球をしてくれた。後半のDeNA打線に効果がとてもあった。

▽中日アルモンテ(初回無死一、二塁から二塁ベースに当たる先制の左前適時打) 内野ゴロでもおかしくない当たりだったのに、ベースに当たってくれて今日は運があるかもしれない。先制もできたし、神様のおかげだよ。

▽中日ビシエド(初回に右犠飛) 少し低めのボールだったけれど、なんとか犠牲フライになってくれて、最低限の仕事はできた。ナイスランをしてくれた(三塁走者の)平田にも感謝してるよ。

▽中日平田(3回に7月11日広島戦以来、約2カ月ぶりの2号ソロ) 何とか打てました。体がうまく反応してくれたと思います。