4番が復調の3適時打を放った。ロッテ安田尚憲内野手は1回2死二塁、オリックス張奕の内角直球を左中間へ。

「最近ずっとチャンスで打ててなくて、今日も試合前、緊張して。1本出てほっとしました」。3回2死一、二塁でも左中間を割り、2打席連続二塁打とした。

9月6日の2ランを除くと、適時打は8月21日以来19試合ぶり。張奕には同29日の対戦で3打数無安打に封じられた。「直球がいい。それに負けないように」と練習からイメージ。構えも戻した。「7月はヒットが打てていた。いい時を見返すと(最近は)どんどんトップが浅くなったり、構えが小さくなっていた」。

投手交代後の7回も左前適時打と、すべて逆方向へ。3カード連続勝ち越しと今季最多の貯金13をもたらした。3安打は今季3度目、4打点は自己最多タイ。「今はまだ“4番目の打者”くらいの成績。“4番打者”として活躍できるようにもっと頑張ります」。8連戦初戦を白星で飾り、首位ソフトバンクに1ゲーム差に迫った。【鎌田良美】

▽ロッテ井口監督(終盤に7得点と畳み掛け、ソフトバンクに1ゲーム差) 相手のミスに付け込んで、1つでも先の塁を狙う走塁ができている。安打は少なくても四球を取ったり、塁にしっかり出ている。

▽ロッテ清田(7回2死満塁で代打。遊ゴロでアウトと判定されたが、リクエストで覆り、勝ち越し適時打に) 打った瞬間にやっちゃったと思ったんですけど、とにかく全力で走りました。セーフになってくれて良かったです。