日本ハム大田泰示外野手(30)が延長10回に執念の決勝打を放った。

2死一塁で、一塁側ファウルゾーンへ切れていきそうな飛球が右翼前方にポトリと落ちた。打球は右翼ファウルゾーンへ転々とする間に一塁走者が勝ち越しの生還。大田も三塁まで達した。

大田 後ろへ後ろへ、つなぐ意識でいきました。会心の当たりではないですけど、結果的にヒットになりましたし、またナベが一生懸命走って、ホームまでかえってくれたので、本当によかったです。

3点を追う9回も大田が起点となって、同点に追い付いた。1死無走者から8球粘って四球を選んで出塁。代打王柏融の安打、平沼の四球で好機を広げて、代打清宮の3点適時三塁打が生まれた。

6回までの3打席は凡退で、連続試合安打が「18」で止まる寸前だった。それでも9回は冷静に四球を選び、自ら引き寄せた延長10回の第5打席でマークした19試合連続安打でチームを勝利に導いた。

大田 毎日、いろんなピッチャーと対戦する中で、いろいろ考えながら、どうやったら結果が出るか、毎日やっているんですけど、これは本当に、たまたまなのか、必然的なのか、分からないですけど、毎日ヒットを打てるように、これからも頑張っていきたいと思います。

充実感たっぷりのヒーローは、残り35試合へ向けて気を引き締めた。