東京6大学野球第2週第2日、27日の見どころを紹介する。第1試合は午前10時開始。

【第1試合 立大-明大】

1回戦を落とした立大・溝口智成監督(52)は「選手には『やり返せ』と伝えました。特に『投手陣でやり返せ』と。明日はやってくれると思います」と巻き返しを期待する。1回戦は3回までに3点を先取しながら、先発した中川颯投手(4年=桐光学園)が4、5回に4失点で逆転を許した。リリーフ陣も失点を重ね、4-9で敗れた。2回戦は中崎響介投手(4年=立教新座)の先発が予想されるが、中川も待機する。

今季初勝利を飾った明大は、連勝を狙う。1回戦は13安打9得点と打線が活発だった。1年生4番の上田希由翔一塁手(愛知産大三河)が初本塁打を含む2安打2打点。田中武宏監督(59)は「抜てきしたということではありません。オープン戦で結果を出してきた選手を使っています。タイブレークも、延長もない。1回から9回まで、全員で戦います」と強調した。

【第2試合 慶大-東大】

慶大も1回戦で1年生が活躍した。3番に入った広瀬隆太一塁手(慶応)が、初回に先制2ランを放った。3回には左前打を放ち、盗塁も記録。打線全体では5安打3得点と打ちあぐねただけに、思い切りのいいスイングが光った。堀井哲也監督(58)は「オープン戦で結果を出していたので。よく打ってくれた」。新戦力の台頭も、秋季リーグ戦の注目ポイントだ。

1回戦に0封負けした東大は、連敗が50に伸びた。先発の井沢駿介投手(2年=札幌南)は6回4安打3失点と、チームが掲げるクオリティースタートの目標はクリアした。ただ、打線が沈黙。ドラフト上位候補の木沢尚文投手(4年=慶応)相手に好機はつくったが、あと1本が出なかった。連敗ストップには、投打がかみ合うことが欠かせない。