ヤクルト村上宗隆内野手(20)が“消える”18号ソロを放った。特大弾で接戦を制し、9月2度目の連勝と2カードぶりの勝ち越しを決めた。

1-1で迎えた6回、先頭で阪神藤浪の2球目、内角高め152キロ直球を完璧に捉えた。打球はバックスクリーンを越え、推定130メートル弾は消えていった。「(藤浪は)真っすぐが一番いいボールだと思っていたので、一番いいボールを打てたらと思って打席に入った」と話した。高津監督も「消えていったね」と笑顔。「チームを救う、勝ちに導く一振りができたというのは、4番バッターらしいかなと思います」と評価した。

村上は、これで自身の背番号と同じプロ通算「55」号。ゴジラ松井氏にあやかって着けられた背番号だが、今ではすっかりチームの顔だ。最近10戦6発。9月に入って7本塁打目と、4番としての存在感を見せている。坂口ら同じ左打者の先輩から情報を聞き、試合後には映像を見返して反省と勉強を繰り返す。「前半戦はなかなか打てなかったので、もっと打てるようにやっていきたい」と若き4番は力強かった。【保坂恭子】

▽ヤクルト・スアレス(自己最長タイの7回1失点で4勝目) 全体的に良いピッチングができた。数々の場面で野手に守備の面で助けてもらいました。村上の勝ち越し本塁打から、これ以上点を与えられないと強い気持ちで投げました。