巨人田中貴也捕手(28)が楽天に移籍することが29日、発表された。金銭によるトレードで背番号「55」。30日に入団会見を行う。新型コロナウイルス感染拡大で開幕が遅れ、今季のトレード期限は例年より1カ月遅い30日まで。終了間際で合意に至った。

巨人と楽天のトレードはウィーラーと池田、高梨と高田に続き今季3件目。田中貴は今季1軍出場はないが、インサイドワークを含めた守備力に定評がある。楽天は太田が左肩関節唇損傷。足立も下半身のコンディション不良で、捕手の補強が急務だった。

原監督は「貴也には大チャンス」と期待し、トレードにより他球団で出場機会を得る選手に「チームが1番なのは間違いない。しかしみんな個人事業主として、プロ野球選手はチームの仕事をしている。限られた年数の中での個人事業主。夢追い人であるということ」と活躍を願った。上限の70人だった巨人の支配下登録選手は69人になった。

巨人田中貴(楽天への移籍が決まり)「ジャイアンツの関係者の皆さま、6年間、本当にお世話になりました。ジャイアンツで培ったことを生かして、チーム一丸、スクラムの中心にいられるよう頑張ります。引き続きご声援をお願いいたします」