「ハマの打撃トリオ」がタイトル争いを繰り広げる。DeNA佐野恵太外野手、梶谷隆幸外野手、宮崎敏郎内野手が“ラミチャンス打線”の中枢を担っている。

◆佐野 打率3割3分7厘(リーグトップ)、124安打(リーグトップ)

◆梶谷 打率3割1分8厘(リーグ2位)、113安打(リーグ3位)

◆宮崎 打率3割1分6厘(リーグ4位)、115安打(リーグ2位)

※10月9日時点の成績

 

佐野の飛躍は今季のDeNAの目玉的な要素と言える。プロ入り3年目の昨季まで代打を中心に180試合に出場し、通算打率は2割5分9厘。筒香が大リーグのレイズに移籍し、今季は「新4番」&「新主将」を任され、レギュラーとして地位を確立した。昨季まではタイトル争いとは無縁だったが、一気に球界を代表する打者へと成長した。

宮崎は数年前から頭角を現し17年に首位打者を獲得。球界屈指の巧みなバットコントロールで高確率で安打を積み上げてきた。梶谷は14~17年は4年連続で100試合以上に出場。チーム屈指の脚力と思い切りのいい打撃でレギュラーを張った。14年には盗塁王を獲得。だが、ここ2年はケガの影響もあり2軍暮らしが続いていた。今季は開幕から1番に抜てきされ、ややスタイルを変更して打撃の安定感が増した。

3選手が打撃2部門でチーム内でタイトル争いを繰り広げる。ラミレス監督は初の個人タイトル獲得が視野に入る佐野について「1軍のレベルで3割を打つことも簡単なことではない。タイトルがかかるとより大変。まだ極限のプレッシャーはきていないと思う。佐野がタイトルをとるために重要なのは四球をとること。四球が増えれば打率は下がりにくくなる。無安打の日をつくらないこと。安打1本と四球。悪いボールに手を出さないということを徹底していけばタイトルは見えてくると思う」と助言を送った。