ロッテ二木康太投手(25)に崩れる気配がない。7回3安打1失点。今季6勝目で、自身はソフトバンク戦7連勝だ。「実際は投げづらい打者しかいないです」と恐縮しながら「今日は本当に、作戦通りに投げられました」と喜んだ。

スコアラーの情報をもとに、捕手田村と入念に打ち合わせた。配球もイニングごとに変えていく。「筋書き通り? そんなかっこいいものじゃないですけど」と照れながら「スコアラーさまさまというか、作戦のおかげです」と繰り返した。戦略遂行の基盤は、抜群の制球力。8月以降、打者238人に対して四球はわずかに6つのみだ。

初回、2番中村晃に本塁打されるも、直後の柳田を見逃し三振に。「2ストライクからの内角直球は三振を取りに行くのが多いので」と手ごたえ十分だった。「周りは首位攻防戦って言うけれど、順位に関係なくやることは一緒です」とキッパリ。背番号18にふさわしい。【金子真仁】