巨人山口寿一オーナーが13日、東京ドームを訪れ、来季3年契約の3年目を迎える原辰徳監督に続投を要請する方針を示した。

「2年前、私が原監督に直接話をして、強い巨人を取り戻したいと。3度目の監督就任を要請して実際にそうなっている。今年は強くなりましたよ。来年、当然続投」と話した。具体的な話し合いは今後になるが、コロナ禍のシーズンでセ・リーグを独走する采配を高く評価。「本当に立派な手腕。特に1軍、2軍、3軍をワンチームに束ねてマネジメントをやってくれている。休ませるべき選手を休ませて、ファームから引き上げるべき選手を引き上げて、選手の力をよく引き出している」と評した。

原監督は編成面の責任も担う「全権監督」として4件のトレードを成立させた。シーズン中に相談を受けたという同オーナーは「それぞれ才能があって、夢を持ってプロ野球に入ってきた。新陳代謝はチームの活性化につながると。非常にしっかりした考えを持ってトレードを進めてる。場当たり的な戦力補強とは違って、全面的に賛同した」と背中を押した。

原監督は今季、川上哲治氏の1066勝を抜き、球団最多の監督通算勝利数に到達。「もう明日のゲームのことでいっぱいだしね。チームを預かっている人間として、ありがたいお言葉」と受け止めた。