阪神川藤幸三OB会長(71)が14日、ナゴヤドームで練習を視察後、1軍初昇格即初スタメンを飾ったドラフト2位井上広大外野手(19=履正社)に将来の4番争いを期待した。

井上は同日の中日戦(ナゴヤドーム)に「7番右翼」で先発。阪神では68年10月9日中日戦に9番遊撃でスタメン出場した現役時代の川藤OB会長以来、52年ぶりとなる高卒新人野手のデビュー戦先発出場を果たした。

川藤OB会長は自身の高卒1年目を振り返り「あの頃は来年に向けて誰か2軍におらんかなという話になって、わしが上げてもらったんや。スタメンで出た後に風呂場で監督と会って『どや、1軍は疲れるか』と聞かれて『疲れません』と言ったら、『明日もやぞ』と言ってダブルヘッダーにも出してもらった」と笑顔。

井上に向けて「ずっと今のまま順調に伸びてくれれば、将来大山と4番争いをしてくれるような姿を見せてくれたら、言うことない。2人とも右打者だし、藤村さん(藤村富美男)とぶっちゃん(田淵幸一)もそうやったからな」と楽しみにした。