「サニブラウンに勝った男」こと中大の五十幡亮汰外野手(4年=佐野日大)日本ハムが2位指名した。

中学3年時に、陸上短距離のサニブラウンに100メートル、200メートル走で勝利。圧倒的な俊足でその名を知らしめた。五十幡は「まずは指名を受けてホッとしている。足が一番の武器。走攻守そろった選手になりたい」と話した。

日本ハムについての印象は「ファンが熱心という印象がある。西川選手は盗塁の仕方を動画で見て参考にした。北海道にはまだ行ったことがないので、地元に愛されるような選手になりたい」と意気込んだ。

高校で陸上の道に進む選択肢もあったが、小3で亡くした母恵子さんが応援してくれたというプロ野球選手を目指した。「本当に夢をかなえられて良かった。きっと近くで見ていてくれていると思う。『これからまだ頑張るからね』と伝えたい」。

プロでも即通用する「足」が一番の武器だが、走攻守がそろった左打者のレッズ秋山、ヤクルト青木らを目標とする。「全試合でスタメンで出場できるような選手になりたい」と代走だけでなくスタメンでの活躍を目指している。

母の思いも背負った韋駄天(いだてん)が北海道の地で駆け回る。

 

◆五十幡亮汰(いそばた・りょうた)1998年(平10)11月27日生まれ。埼玉県行田市出身。小1で野球を始める。中学は東京神宮シニアでプレーしながら陸上部にも所属。佐野日大では1年夏から出場。中大では1年春よりリーグ戦出場。ベストナインを通算2度受賞。50メートル5秒6。172センチ70キロ。右投げ左打ち。