「亜大のキン肉マン」が開幕ローテーション入りを目指す。巨人ドラフト1位の亜大・平内龍太投手(22)が30日、東京・武蔵野市の同大で大塚球団副代表らから指名あいさつを受けた。最速156キロ右腕の背番号は、昨季の最多勝投手山口俊(ブルージェイズ)が背負った「11」が最有力に挙がる。平内は「先発として10勝を挙げるような投手になってほしいと言っていただいた。1年目からローテを守れるようなピッチャーになりたい」と意気込んだ。

父が元力士の山口も大柄な体格だったが、平内の趣味は「筋トレ」。昨年まではオフシーズンを中心に励み、今年から年間通して行っている。朝、昼、晩、トレーニング後と1日4度のプロテインの摂取を欠かさない。体重90キロは変わらないが、14%だった体脂肪は12%まで減。「フォーム的にも安定して、体のキレが出てきた」。探求心旺盛でユーチューブで筋トレ動画を見て研究もする。お気に入りは登録者28万人超の「山本義徳 筋トレ大学」。ダルビッシュ(カブス)なども指導するボディービルダーの同氏の説明がわかりやすいという。

球団からの期待はもりもりだ。大塚球団副代表は「開幕から先発に入ってもらって、2桁勝ってもらいたい。それだけの力がある」と断言。担当の脇谷スカウトは「本人も好きと言ってますけど、斉藤和巳さんとダブる。球威だったり、マウンド上での立ち姿であったり」と評した。平内は「力のあるストレートが一番のアピールポイント。そこを軸として頑張っていきたい」。「火事場のクソ力」ばりのパワーで先発の座を取りに行く。【久永壮真】