今季限りでソフトバンクを退団する内川聖一内野手(38)が、2軍最終戦に3番一塁で先発出場した。

中直、遊ゴロ、四球と3打席で快音を響かせることはなかったが、一塁の守備では3度の守備機会を無難にこなした。5回2死から四球を選ぶと、代走野村と交代。スタンドから大きな拍手を送られ、ベンチに下がった。

チームは快勝。試合後に行われたセレモニーでファンの前にあいさつに立った内川は「個人的なことになりますが、今日で福岡ソフトバンクホークスのユニホームを着るのは最後になります」と切り出し「今年は1打席も1軍でチャンスをもらえなかったことが、野球を辞める決心がつかなかった。来年はユニホームは変わってしまうことになると思うが、みなさまの前で野球ができるように頑張りたい」とうっすらと涙を浮かべ、話した。

▽ソフトバン王球団会長(内川の「ホークス最終試合」に姿を見せ) 現役をやりたいという本人の気持ちは選手としては絶対に大事なこと。やりたいけど、ちょっとできないということで辞めるからね。俺なんかもそういうことで辞めたからね。やる気があるということはすばらしいこと。頑張ってほしいね。