ヤクルトのドラフト1位ルーキー奥川恭伸投手(19)が、今季最終戦の10日広島戦(神宮)でプロ初先発することが1日、決定的となった。イースタン・リーグ通算7試合で1勝1敗、防御率1・83。球団幹部は「明日(2日)の状態次第だが、特に問題がなければ1軍の方で登板になると思う」と明かした。

中7日でイ・リーグの日本ハム戦(鎌ケ谷)に先発。最長タイの5回を投げ、プロ最多56球で初勝利を手にした。打者16人に3奪三振、1四球の無安打無失点。最速149キロだった。完璧な結果も、高めに抜ける直球や変化球の精度に納得せず「(調子が)悪い中でもゲームをしっかり作れたことは良かったですけど、内容がまだまだ。自分の中でひどかったくらいの内容」と反省していた。

「9番投手」として打席に立ち“最終テスト”に合格。右肘の軽い炎症などで2度のノースロー調整を経て、1軍切符を手にした。高津監督は「ステップを踏んでいるんじゃないかなと思う。(1軍を)経験させてあげたい」。奥川は「特別なことはできないので、1年間ファームでやってきたことを1軍のマウンドでも表現できるように、落ち着いてやれたらいいなと思います」。将来のエース候補がついにデビューする。