目指せ首位打者キャッチャー! 阪神ドラフト4位の立命大・栄枝(さかえだ)裕貴捕手(22)が2日、京都市内の同大学キャンパスで指名あいさつを受けた。

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◆捕手の首位打者 1リーグ時代も含めプロ野球で過去4人で、遊撃手と並び守備位置別最少。最多は外野手の85人で、以下一塁手33人、三塁手17人、二塁手14人と続く(いずれも延べ人数)。守備の負担が大きく、打順も8番など下位に回ることが多い。規定打席に達した阪神の捕手による打率順位最高は3位で、46年土井垣武3割2分5厘、75年田淵幸一3割3厘、03年矢野輝弘(現・燿大)3割2分8厘の3人。

<首位打者となった捕手>

◆野村克也(南海)テスト生からはい上がり、打てる捕手に成長。65年には3割2分を記録し、本塁打、打点と合わせ、戦後初の3冠王に輝いた。通算2901安打はプロ野球史上2位、捕手では1位。

◆古田敦也(ヤクルト)野村監督の指導で、守りだけでなく打撃も急激な進歩を遂げる。91年中日落合とのデッドヒートを制し、3割4分で恩師に続く首位打者に。捕手として8度の年間3割クリアは最多。

◆阿部慎之助(巨人)卓越したバットコントロールで一時代を築いた。首位打者となった12年の3割4分は、2位の坂本(巨人)3割1分1厘に大差をつけての圧勝。通算2132安打は巨人4位。

◆森友哉(西武)天才と称される打撃が19年に一気に開眼し、3割2分9厘で初タイトル。24歳シーズンでの首位打者は捕手では最年少だった。