阪神が痛い逆転負けを喫した。2万1340人と今季甲子園最多観衆となったヤクルト戦。延長10回に5番手岩貞が決勝3ランを浴び、3位中日に0・5ゲーム差に迫られる1敗だったが、大きく響いたのは満塁での逸機だった。

矢野監督 この前の横浜もそう。チャンスはつくっているのに、点を取らないからどうしても流れがこっちに来ない。あそこでこっちが点を取れば流れがこっちに来て、こっちのペースになるところが、攻め切れていないというのが一番の原因じゃないかな。

この日の最大の好機は6回だった。1点リードで迎え、無死満塁に。だが、そこから打者3人が凡退で無得点。追加点を奪えず、7回に同点に追いつかれるなど試合の分岐点となった。

これで10月31日DeNA戦の5回に木浪が安打を記録したのを最後に、同日の8回にあった2死満塁での凡退以降、満塁機でのべ12打者連続ノーヒット。この日の得点は、4回1死満塁で陽川の併殺崩れの間に挙げた1点だけ。4試合連続で2ケタ残塁を記録するなど、チャンスをモノにできないシーンが続いている。

2位を争う中日とDeNAが直接対決している間に、しっかりと勝利をつかみたかったが、かなわなかった。残りは5試合。「(やることは)変わらない。明日全力でいきます」と矢野監督。まずは4日、打線爆発で2位死守&貯金フィニッシュ確定の勝利をもぎ取りたい。【松井周治】