巨人坂本勇人内野手(31)は、変化と修正を繰り返しながら、打撃フォームを作り上げた。高校時代は通算39発のスラッガー。右方向への長打が魅力の1つだったが、1年目はボールに力負けし、右方向に打った打球はフェンス手前で失速した。
生き残るためにポイントを前に置き、前でさばく技術を身に付けた。2年目にレギュラーを奪ったが、打率2割5分7厘、8本塁打。そのオフには当時の右打ちでトップクラスだった西武中島(現巨人)、ソフトバンク多村を参考にバットを構えた時のグリップの位置を上げた。
16年からはバットの軌道を修正し、下からしゃくり上げるように「ラインを意識した」打撃フォームへと改造した。同年、打率3割4分4厘で自身初の首位打者を獲得。18年にはキャリアハイの打率3割4分5厘、19年には40本塁打を放った。
「よりいいものを目指して。いろんなことを試しながら、ベストの形は何かを探しています」
確固たる技術を習得した今もなお、相手投手やシチュエーションによって、左足の上げ方、タイミングの取り方に微調整を加える。変化を恐れず、最高の形を追い求めながら、2000の安打を積み重ねた。【久保賢吾】



