19年ドラフト1位の阪神西純矢投手(19)が5回2/3を7奪三振2失点と好投した。みやざきフェニックス・リーグの開幕投手として先発。変化球が低めに決まり、直球も生きた。プロ入り後の実戦では、7月21日の三菱重工神戸・高砂戦に並ぶ自己最多タイの7三振。「狙って三振を取れたのはよかったです」と笑みをこぼした。

走者を出してもリズムを崩さなかった。2回1死で四球を与えたが、次打者の場面でけん制で刺した。3回は無死二、三塁のピンチを無失点で切り抜けた。

創志学園時代を想起させる強気な投球も見せた。5回先頭の永江はカウント2-2から内角直球で見逃し三振に仕留めた。捕手が構えたミットの位置にどんぴしゃ。平田2軍監督は「追い込んだら全部三振を取りにいけと言った。いろんな課題を意識してやってたわね」と成長にうなずいた。

球数が予定の100球を超え、6回途中で降板となったが、最後の打者も三振で締めた。「フォアボールが4つで球数も多くなった。次はしっかりやっていきたいです」と反省も忘れず。南国宮崎で、心地よい開幕戦となった。【只松憲】