ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が、クライマックスシリーズ(CS)出場へ強烈アピール弾を放った。CSの相手がロッテに決まった8日、チームはタマホームスタジアム筑後でシート打撃を行い、第1打席で和田からバックスクリーン左へソロアーチ。カウント3-0からの直球をフルスイングでとらえた。
ヤクルト時代からのチームメート川島に「シーズン中に打てよ~」といじられ、少々恥ずかしそうだったが、「感触は良かった。日々調子は良くなっている」と納得の1発だった。2打席目も和田から右前タイムリーを放ち2打点。工藤監督にも復調を印象づけた。
ヤクルトから移籍1年目、開幕スタメンを任されたが打率1割台に沈み、8月に2軍降格。そんな時、憧れの王球団会長が2軍に足を運び、激励してくれたことが励みになった。「レジェンドの人、尊敬している。忙しい中、わざわざ来てもらって感謝している」。
10月に1軍復帰したが、その後は33打数1安打12奪三振で今月4日に登録を抹消された。ここまで打率1割6分8厘、9本塁打、22打点。「世界の本塁打王」の激励に応えるためにも、このままでは終われない。「いつ打順に名前が載ってもいいように準備しておきたい」。再登録が可能な14日からのCSでの、1軍復帰をあきらめてはいない。
工藤監督も「やっていることが少しずつだが良くなっているのかな」と評価。CSの相手は今季唯一負け越したロッテに決まった。怪力の長距離砲が、CS突破の強力兵器に名乗りを上げた。【浦田由紀夫】



