西武の大逆転でのクライマックスシリーズ出場の道が断たれた。

2位ロッテとの直接対決は2点先制しながらも、守備の乱れからリードを失った。2回までパーフェクト投球の先発松本航が、3回に四球と初安打で一、三塁のピンチ。1番荻野を、三塁への併殺打の当たりに打ち取ったはずが、三塁スパンジェンバーグが痛恨の失策で1点失った。さらに傷口を広げ、同点適時打も許した。

4回藤岡に勝ち越しソロ。6回2死一、二塁、マウンドの平井は一塁適時内野安打でベースカバーに入った後、本塁送球を失策し2失点喫した。後続も打たれ、4点差に突き放されて勝機を逸した。

試合に敗れ3位が確定。2位と最大9ゲーム差あった下位から、終盤にかけて巻き返しを見せたが、119試合目で1試合残して終戦となり、辻発彦監督は「残念ではあるけどね。優勝してもソフトバンクにやられていたこともあって、逆の立場でリベンジできるチャンスでもあったんだけど、それができなくて残念ですね」と悔しがった。

就任4年で2連覇を含め、いずれもAクラス入り。来季続投が基本方針となっている辻監督は「去年と一番違うところは打線が奮わなかった、つながらなかった。この2年間とは全然違ったような気がします。でもその中でもそのときそのときのチーム力で戦わないといけない。今年に限っては先発がちょっと足りないとこもあったけど、(リリーフ陣の)中から後ろに関しては、勝ちパターンが見えてきて、彼たちの頑張りでここまで追い上げてきて、踏ん張れたと思いますよ。今年のことをしっかり反省しながら、来年に向かってくれれば」と就任5年目となる来季、リーグ優勝奪還を目指す。