右打者史上最年少で2000安打を達成した巨人坂本勇人内野手が、東京ドームで記者会見を行った。一問一答は以下の通り。

 

-ヒットを打った瞬間。走っているときはどう思っていた。

「本当にホッとしたとその一言ですね。今日打てなかったらどうしようという感じで試合前もずっと思っていたんで。打った瞬間ヒットになると思ったので、本当にほっとしたなと、それだけです」

-31歳。残りの野球人生は長い。いつごろまでヒットを打ち続けたい

「どういうことっすか?(笑い)いつまで現役でいたいかと一緒? 本当にね、この世界というのは自分で決められないこともあると思うので、本当に引退されていった方たちは、現役が一番いいよと、よく聞くので。本当に1年でも長く、グラウンドで結果を出し続けたいという気持ちはもちろんありますけど、何歳までヒットを打てるか、僕にも分かりません」

-カウントダウンするたびに、SNSのメッセージがきた。毎日見て、ありがたいと思っていたか

「はい。自分で打ってね、次の日、今日誰かなと思っていつも気になって見てましたし。次の日は今日は打ってないからないなとか。すごくありがたくて。パワーをもらいました」

-誰かびっくりしたような人はいたか

「松岡修造さんは、すごく元気なメッセージいただいて。いろいろな方にああやってメッセージいただけてありがたかったです」

-(三塁打が出れば)サイクルヒットの期待もあったが

「いやもう全然ね。分かっていたけど、そこまで欲張ったら、いいことはないと思ったんで」

-珍しく、食欲なかったと。今、最初に食べたいのは

「ラーメンですね」

-なぜ

「ラーメンが好きなので。極力、試合前は食べないように意識しているので、ラーメン食べたいです」

-若くして、チームの顔。打って当然というプレッシャーをはね返してこられたのは

「今でも野球がうまくなりたい。どうやったらもっと打てるのかなと常日ごろ考えているので、今日も打席に立つときに、本当に震えるくらい緊張してましたけど、今まで考えてやってきたことが、ああやって緊張している中でも、技術としてバッティングに出たのかなと思ったんで、技術を追求してきて良かったなと。緊張感のなかでもヒットが出たのは少し自信にもなりました」

-日頃から野球がうまくなりたいと。以前、若手の選手がもっともっとうまくなろうという熱意が見えてこないという感想を口にしていた。連覇達成、若い選手も出てきた。今の巨人の若い選手の姿勢はどう映りますか

「大城だったり、松原だったり、(吉川)尚輝もそうですけど、ずっと今年試合に出ながら、裏での行動だったりも見てますけど。本当にもっと結果を出したいと、すごく感じて思っている時だと思うんですけど、いろいろな選手に、左なら丸に聞いたりとか、(岡本)和真に聞いたりとかそういう姿勢は見ている。そういう選手がもっともっと増えて、みんなでもっと野球がうまくなりたいという集団になれば、自然とチームとしてもレベルアップになると思いますし、もっともっと考えてやってもいいと思うこともありますけど、和真もそうですけどすごく向上心を持ってすごくいい方向に向いていると思います」

-(高校時代の恩師)金沢先生がいたと思う。どういう存在か。感謝の言葉は

「僕が野球辞めたいと思った時に引き留めてくれたね。今日チームメートも来てくれていましたし、金沢監督は一番に僕のことを考えてやってくれましたし、本当に光星学院高校に行って良かったなって。本当に厳しい監督さんだったので、そういう環境で3年間野球をやって、僕の野球人生が変わったなって。今でも頭が上がらない気持ちです」