ロッテ岩下大輝投手がCS出場をグイッと引き寄せた。

同点に追いついた直後の4回、今季初めての救援マウンドへ。「1点もあげられない状況なので、一番自信のある球を中心に組み立てていかないと」と捕手田村と打ち合わせ、落差の大きいフォークで攻めまくった。

6回1死一、二塁とした場面で、4番手東條に後を託したが、流れが移ろいかねない中盤を無失点で抑えた投球は大きかった。7勝目となる白星も手にし「あらためてリリーフの大変さとファンの温かさが、僕の中で染みました」としみじみ。コロナ感染での離脱もあったが、大一番で存在感を示した。もともと「先発、中継ぎのこだわりは少ない」と話す馬力ある右腕。短期決戦のCSでは、救援でさらなる輝きを放つチャンスもありそうだ。