入団拒否の可能性もあった育成ドラフト指名の仙台大コンビが、プロ入りに向けて動き始めた。オリックスから育成ドラフトで3位指名を受けた宇田川優希投手(21=八潮南)、同5位指名の佐野如一(ゆきかず)外野手(22=霞ケ浦)が9日、宮城県柴田町の同大キャンパスで牧田勝吾編成副部長と佐藤真一スカウトから指名あいさつを受けた。

指名あいさつは和やかなムードのまま、約15分で終了。最速152キロ右腕の宇田川は「悔しい思いもあったけど、早くプロに入って活躍したい」と入団の意向を明かした。佐野も「力強いフルスイングをアピールして、支配下を目指したい」と話した。

2人はドラフト前から育成指名なら入団拒否の意向を全球団に伝えており、指名を受けた26日の会見では「育成という形で終わってしまって悔しい気持ちが強い」(宇田川)、「支配下で指名されたかった」(佐野)とともに戸惑いの表情を隠さなかった。