阪神先発の斎藤友貴哉投手(25)が7回5安打無失点の好投。打線では19年育成ドラフト1位の小野寺が先頭打者本塁打を放った。8回に2番手望月がDeNA楠本に逆転3ランを浴びて試合は敗れた。

平田2軍監督の一問一答は以下の通り。

-先発斎藤はまとまっていた

平田2軍監督 課題は右バッターのインコースの制球力ということで、面談した時もそういう話をしてた。そういう意味で今日はいつも片山やけど、長坂を組ませてインコースをだいぶ思い切って。最初は逆球でもええねんって話をしたんや。「インコースにこのピッチャーは投げてくる」ってことを植え付けさせたら、あのスライダーが中盤からもっと生きてくるからっていう。そういうところでの右バッターにインコースの精度を上げるっていうところを課題で投げてたんでね。そういうところはある程度は投げ切れてたと思うよ。抜けるボールもなかったし。

-インコースへの意識付けで4三振を取れた

平田2軍監督 右バッターは腰引いてるっていうか、スライダーをそこから来られてみいや。友貴哉の投球の幅っていうのがかなり広がってくるやん。

-先発に転向して制球力が安定してきた

平田2軍監督 短いイニングは全部が一生懸命やん。力みまくって投げてるだけやん。今は修正できるやん。もうその1球1球が勝負やん、特に上に行ってね。でも力みすぎないで、力むのはみんな力むねん。力みすぎてどうにもならんっていうのがダメなんで。その力む中でも、バランスだとか考えて今長いイニングを投げたら、そういうところも修正できるようになれればいいなっていうとこよ。

-小野寺が先頭打者本塁打

平田2軍監督 右にホームランといいさ、うん。まあ小野寺はその後のセンター前といい、いい状態ね。彼は右にも打てるんでね。右に長打が打てるっていうところも、今日はいいところを出してくれたよね。センター中心に右にも打てるバッターだから。

-井上は2長打

平田2軍監督 昨日ヒット出なかったけど今日はインコースをうまいこと1打席目も打ったし、「バックスクリーン放り込まんかい」って怒ったんだけど、今日はグラウンドも広いからな。まあ打球が上がってきとるわ。

-3ボールから仕留めた

平田2軍監督 そうそうそう。それもOK。一振りでね。ちょっとタイミングが遅いっていうか、昨日もそういう話もしてたから。真っすぐに対してね。

-望月は変化球の制球に苦しんだ

平田2軍監督 今日はええねん。今はこういうところをするために来てるんだから。それから逃げてほしくないだけ。いいから変化球を投げろって。ピッチャーはそれで無難に行ったって、あの真っすぐボカンっていかれるんだから。そのために変化球の制度を上げに来てるんで、結果的に3点取られたってことはもうええねん。そういうことよりカーブとかスライダーでなんとかきっかけをつかんで欲しいんでね。今日はちょっとそれがまだできなかったかなっていうだけ。まだまだあと3週間ぐらいあるんだから。もう来季に向けてやってるんでね。

-ルーキーにはライバルが増える

平田2軍監督 それはみんなそうやん。小野寺だけじゃなくてさ、藤田にしても井上広大にしても、佐藤輝が入ってくる。そんなん全員が言えることやん。高山でも北條でも、ピッチャーにしてもそう。フェニックスで来季に向けての、そのためにフェニックス来てるんだから、無難にやっちゃダメよ。それを我々が背中を押して、行け!って言ってあげないといけない。シーズンと違うんだから。