引退試合を迎えた阪神藤川球児投手(40)が試合前のセレモニーに登場した。地元の「高知くろしお感動大賞」の表彰式が行われ、浜田省司高知県知事(57)から賞状を受け取った。相手巨人からは、先日2000安打を達成した坂本が藤川に花束を渡した。

記念すべき始球式は、父の背番号22をつけた藤川の長男が務めた。捕手は藤川自身が務め、親子バッテリーに球場からは大きな応援が送られた。ミットを構える藤川はマウンドへ肩の力を抜くようなジェスチャーを送り、ボールは外角にノーバウンドで届いた。藤川は受けたボールを笑顔で長男に投げ返し、球場全体の応援に2人で応えた。