広島のクリス・ジョンソン投手(36)とテイラー・スコット投手(28)が11日、米国へ帰国の途についた。昨季までの5年間で57勝を挙げたジョンソンは今季10試合に先発し、0勝7敗、防御率6・10に終わった。広島駅で取材に応じた左腕は「残念なシーズンでした」と振り返り、未定となっている去就に関しては「状況次第ですね。こればかりは」と話すにとどめた。

広島での6年間の思い出について「来日初登板初勝利、沢村賞をいただいたこと、黒田さんと一緒にこのチームで投手として投げたこと。そして3連覇の一員として加わることができたのは記憶に残っています」と語り、「チームメートは本当に、苦しい時にサポートしてくれましたし、ファンは成績は出せなかったけど、温かいサポートをしてくれた」と感謝した。

また今季加入したスコットは開幕当初は守護神を務めたが、精彩を欠いて2軍に降格。シーズン後半は先発に転向するも、チームの勝利に貢献できなかった。助っ人右腕は「自分の思い描いたパフォーマンスは出すことができなかったですけれど、先発に転向して、2軍の方で先発調整しながら、最後の2試合非常に良い形で投げることができた。今後期待できる終わり方ができたかなと思う」と語った。スコットも来季の去就は未定だ。【古財稜明】