阪神が今シーズンの全日程を終えた。

以下、矢野燿大監督(51)の一問一答。

-悔しいシーズンだったと。その中でも選手の頑張りを感じていた

もちろんね。両方あるし。頑張れた部分と頑張れなかった、頑張れなかったというか、頑張らせてもらえなかった、相手のあることなので、そういうこともあるし。

-きょうも投手陣が踏ん張った

まぁウチの持ち味というかね。こういう試合をどう取るかっていうところで、1-0という一番緊張の場面で能見にバトン渡せたっていうのは。もちろん点取って渡せるのもよかったと思うんだけど。結果的にね。余裕を持って投げるというよりはあの場面で投げたっていう状況の方が、ある意味能見自身、思い切ってさらにいけるっていうものになったんじゃないかな。

-先発の藤浪は来年にどうつなげてほしい

今のまま、もちろんさらに成長していかないといけないとダメな部分はある。状態的には良かったり、悪かったりという感じでもなくなってきたんでね。ある程度、一定したところでやってくれているし。今日のけん制でアウトにしたところもそうだし。今までは自分と勝負してしまうところから、抜け出せないところからしっかり相手と勝負できているしね。シンタロウ自身もしっかり手応えをつかめたシーズンだったと思う。途中ね。中継ぎというところを経験したからこそ、違う野球感が見えた年だったと思うので、また新たなシンタロウが出てくるシーズンで締めくくれたかなと思います。

-5回も粘った

いい形で終われたし、もちろんその先を言えば、ピンチを作らないのが最高なわけだけど。でも、あのピンチの場面で三振を狙って取りにいくというところもできたし。素晴らしいピッチングでした。

-近本も良かった

まあまあちょっとなかなかみんな自分のポイントで振れてなかったけど。チカが初球やけど見事なバッティングで1点もぎ取ってくれたんでね。まあもちろん3割打てれば良かったっていうのもあるけど、逆にこの悔しさっていうのを来季に向けてもらって。3割や盗塁数、守備でも攻走守で中心になってもらわないと困るんでね。そういう2年目と言われる年をしっかり乗り切ってやれたんでね。油断することなく、さらに上を目指してほしいと思うシーズンになりました。

-大山も本塁打王、打点王争いを経験

来季は狙って取るっていうところになってくると思うし。開幕からいうとちょっと出られない時期もあいつ自身あったし。それを全部プラスに変えたのもユウスケやし。最後ここまでこれたっていうのは自信っていうのはあいつの中で芽生えていると思うし。バッティングの中の内容、レベルも上がったんで。現状、近本、大山っていうのが引っ張っていってくれるチームになっていってくれたらと思っています。

-福留、上本選手も来た

まあねえ。簡単に言えるような感じではないけど。でも気持ちを次に向けていると思うんで。そういうところではタイガースで残してくれた多くのこともあるし。お互い、それぞれ頑張る、環境、場所が変わってね。頑張るってこともあるし、そういう話をしました。

-残ったメンバーに引き継いでもらいたい

これある意味、毎年、この状況は訪れるんでね。みんなもいつか当事者に。当事者というか、タイガースから離れたり、ユニホームを脱ぐというのはみんなが絶対に通らないと駄目な道なんでね。それをみんなでどう感じるか。また能見なんかは背中で引っ張っていってくれた。そういうもので投手陣に対して、残していってくれたというのもしっかりあるんで。いいものはタイガースの伝統として残していってほしいし。自分もある意味、一生プロ野球選手ではいられないんだという自覚というか、しっかり持ってやっていってもらえると思うんで。たくさんの選手がいろんな部分を残してくれたんで。1つ1つ、個人、個人、またチームとして成長していきます。