楽天石井ゼネラルマネジャー(GM)兼任新監督が「打倒ソフトバンク」を目標に監督として始動した。

16日、楽天生命パークでの秋季練習初日に参加。練習前にコーチ、選手、スタッフらを前に「年間を通して攻守に1球、1アウト、1イニングを積み重ねてきたチームが1位のソフトバンク。差を埋めるために、みんなで1球1球集中してやっていくことが大事」と3分間訓示した。

宿敵は避けて通れない。今季は9勝15敗。6季連続の負け越しを喫し、4位にとどまった。「パ・リーグの他のチームも強豪ですけど、とにかくそこを倒さないことには上にいけない。」と同兼任新監督。4年連続日本シリーズ進出を決めた王者との違いに、真っ正面から向き合う姿勢を強調した。

「僕の5XLがなかったので…」とユニホームではなくウインドブレーカー姿で登場。「古い野球道が好きな方もいるし、いろんなことを主張する若い選手もいる」とコミュニケーションに重きを置き、選手、コーチと密に意見を交わした。プロでの指導歴はないが「ノーマルな考え方が好きな方がいらして、僕にはよく分からない話。いろんなことを経験しているからいいわけではない。自分の信念を持ってやりたい」と力を込めた。【桑原幹久】

▽楽天浅村(石井GM兼任新監督の下で秋季練習初日に参加し)「石井監督を男にしたい。優勝して喜びをみんなで喜びを分かち合いたい」