ロッテ石川歩投手(32)が来季のメジャー挑戦を断念したことが16日、分かった。関係者によると球団に今オフはポスティングシステムを利用しない意思を伝えたという。昨オフの契約更改交渉で、早ければ今オフのメジャー移籍を球団に要望していた。

7年目の今季は21試合で7勝6敗、防御率4・25。ソフトバンクとのクライマックス・シリーズを前に左ふくらはぎを痛め、治療に専念しているところだった。新型コロナウイルスの感染拡大など、今後の情勢が読めない中での決断と思われる。

昨年の契約更改時の米球界挑戦の意思表明を根拠に、獲得に向けた調査を進めているメジャー球団もあった。先発投手が不足気味で、補強ポイントとする球団が多く、石川の能力は高く評価されていた。

石川が海外FA権の資格を取得するのは最短で2023年シーズンとなっている。

◆石川歩(いしかわ・あゆむ)1988年(昭63)4月11日、富山県生まれ。滑川-中部大-東京ガス。13年ドラフトで2球団から1位指名を受け、ロッテ入団。14年に10勝して新人王。1年目から3年連続2桁勝利を挙げ、16年は最優秀防御率。通算160試合、63勝55敗、防御率3・56。17年WBC日本代表。今季推定年俸1億500万円。186センチ、80キロ。右投げ右打ち。