フルスイングで東北を沸かせる。楽天からドラフト5位指名を受けた仙台育英・入江大樹内野手(18)が18日、仙台市内で入団交渉に臨み、契約金3000万円、年俸550万円(いずれも金額は推定)で基本合意した。将来の目標に「ホームランを30本打てるような選手になりたい」と力強く宣言した。

身長185センチを誇るスケールの大きな右打者の遊撃手。高校1年秋から名門の中軸を担い、2年夏の甲子園では8強入りに貢献。今夏は宮城独自大会優勝と東北大会準Vに導き、コロナ禍で中止となったセンバツの代替となる甲子園交流試合では、先制点にからむ左二塁打を放った。高校通算は16本塁打。「自分は長打力を武器としてやっていきたいので、そこを見てもらいたい」と長所をアピール。年明けの新人合同自主トレへ、木製バットでの打撃練習やランニングメニューを中心に消化し備える。

ドジャースなどで活躍し、日米通算182勝を誇る石井一久GM兼任監督(47)へ「メジャーの雰囲気や動くボールについて聞いてみたい」と対面を心待ちにする。今ドラフトで育成を含む指名7選手中唯一の野手。「身長もありますし、右バッターとして期待されているものがあると思うので、期待以上のものを出せる選手になりたい」と大志を抱いた。【相沢孔志】