ソフトバンク工藤公康監督(57)が、4年連続日本一から一夜明けた26日、5連覇へスタートを切った。

午前からペイペイドームを訪れて1軍コーチ全員と個別で会談。オフと来春キャンプの課題について指示を出し「まだ詰めてはないが、ある程度、自分のイメージしているものを話した」と語った。来季に向けてテコ入れも行い、藤本博史3軍監督(57)を2軍監督、森浩之ヘッドコーチ(55)を3軍監督に配置転換する。OBで前侍ジャパン監督の小久保裕紀氏(49)をヘッドコーチとして招くなど準備を進め、近日中に新しいコーチ陣が発表される。

コーチ陣への指示に続き、これから選手への「宿題」作りに着手する。例年は秋季キャンプの最後にオフの課題を各選手に渡しており、11月末まで試合が続いた影響でキャンプが出来ないことから「みんなiPadを持っているので、作ったものを送って見てもらう形にはできる」とした。

前夜は孫正義球団オーナーから5連覇指令を受け、「常に高いところを目指さないといけないと自覚している」ときっぱり。「来年も隙のない野球がしたい。ホークスらしさを失わずに、新しいものをプラスしていく。積み重ねることが大きくなればすべきことも多くなる」。日本一監督に休む間はない。【浦田由紀夫】