阪神ドラフト6位の三菱自動車岡崎・中野拓夢内野手(24)が30日、名古屋市内のホテルで仮契約を行った。契約金3500万円、年俸800万円でサイン。「即戦力で1年目から勝負してほしいと言われた。自分の持ち味である守備と足をしっかり生かして1軍に食い込んでいけたらなと思います」と決意表明した。

今秋の都市対抗野球東海地区予選では7試合で無失策。25日に行われた本大会のJR東日本戦でも「2番遊撃」フル出場し、安定した守備を見せた。チームは1回戦で敗退したが、8試合連続でノーエラー。「自分の持ち味である守備に関してミスなくやってこれたのは非常に自信になっています」と収穫を語った。

二遊間どちらも守れるが、プロでは遊撃手として勝負することを明言。前人未到の遊撃手としてのシーズン無失策に「そこを目標にやっていかないと意味ないと思う。ゼロに近い数字に近づけられるように」と守備率10割を目標に掲げた。

参考にしている選手には、同じポジションで名手の西武源田を挙げた。「足を使った守備もそうですし、安定感がある。その安定感を自分も身につけていきたい」。中野の守備が、3年連続両リーグワースト失策数のチームを救う。(金額は推定)

◆中野拓夢(なかの・たくむ)1996年(平8)6月28日、山形県生まれ。日大山形では高2夏に甲子園に出場。東北福祉大4年時には全日本大学野球選手権で優勝した。好きな有名人は相武紗季で、好物は「チンジャオロース」。座右の銘は「夢叶うまで挑戦」。趣味はゴルフ。身長171センチ、体重69キロ。右投げ左打ち。