ロッテ井上晴哉内野手(31)が5日、「鬼滅の刃」のコスプレをした。桃色のエプロンもつけた。地をはってゲームに挑戦。ファン感謝デーでキャラを存分に発揮しつつ、ところどころで感じた。「これが果たして盛り上がっているのか、っていう反応がね…」。

球団はコロナ対策で、リモートでの実施を決定。90分のファン感謝特別番組「マリンフェスタTV」の生放送、生配信を行った。主力16選手がトークショーやミニゲームを行った。視線の先は中継カメラ。笑って喜んでほしい相手は、目の前にいない。井上は「生で見てほしいのは確か。今のイマイチだったなとか反応で分かれば、今後に生かせると思うので」と話した。

伝わらずとも笑いははじけていた。球団公式YouTubeでは配信開始30分前に195人が待機。開始時点で視聴者は2576人になり、藤原がおとこ気ジャンケンで勝ったシーンでは1万1811人まで増えた。1分間に約150件ペースで次々にコメントが書き込まれた。

選手たちは「早くイベントをやりたい」と直接の触れ合いを願う。球団関係者は「毎年、マリンに来られないファンの方々もいる。リモートも含め、2つの感謝デーを行うのが未来形かもしれません」と言う。生配信中、ZOZOマリン周辺に押しかけるファンはいなかった。ファンサービス自粛から10カ月。誰もが我慢しながら、ニューノーマルの理想型を探す。【金子真仁】