元日本ハム新庄剛志外野手(48)が「スター」の本領を発揮した。試合で唯一の安打を放ち、インタビューでも「新庄節」全開だ。

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カウント1-1からという打者にとっては難しい状況からのスタート。各打者が苦労する中、第4打席、ヤクルトの左腕日隈ジュリアス投手から左前打を放った。走者は一、二塁とチャンスの場面での安打はこの日初めての適時打となり、現役時代さながらの勝負強さを見せた。

安打を放った新庄は一塁ベース付近で、ジャンプし、両手でガッツポーズを見せながら満面の笑みで喜んだ。

「今回無観客でテンション下がったけど、ランナーがいたのでアドレナリン全開。打席入った時に野球やってるって気持ちになれた。こんだけ野球の練習したことなかったもん。現役時代はセンスがめちゃくちゃあったから」と笑い、NPB入りして成長を続ける意向だ。

第1打席は初球を捉え鋭い当たりも二ゴロ。第2打席は四球、第3打席は二ゴロに終わっていた。

新庄氏は2006年限りで日本ハムを引退し、インドネシア・バリ島に移住。昨年11月に現役復帰の意向を表明すると、インスタグラムやYouTubeで練習の様子を公開。9月には東京ガールズコレクションにも出演するなどさまざまな挑戦をしていた。

◆12球団合同トライアウトを受けた主な高齢選手 11年の阪神下柳剛は43歳で受験し、楽天入りした。13年のBC・石川の木田優夫は45歳で挑戦も、獲得球団はなかった。野手では10年に41歳のロッテ堀幸一内野手、12年には42歳の前中日の佐伯貴弘内野手が受験しているが、現役続行はならなかった。