日本ハム北浦竜次投手(20)が7日、屈辱をバネに4年目となる来季の飛躍を誓った。札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、20万円増の年俸720万円でサイン。年俸アップにも、笑顔は少なかった。「僕の中で本当に悔しいシーズンだったので、来年はそれを悔しくないような結果を残したいと思っています」。脳裏に残るのは今季初登板初先発となった8月14日ロッテ戦(ZOZOマリン)だ。

2軍で好成績を残し、満を持して臨んだマウンドだったが、初回に奪ったアウトは1つだけ。1/3回を6安打5失点でKOされた。「先発で頂いた仕事を、つぶしてしまったので、1イニングも持たないで試合もつくれなかった。本当に悔しい結果でした」。

翌日に抹消されたが、心の中のモヤモヤは晴れなかった。「1アウトしか取れなかったという思いが強くて…。2軍でも、そんなことはやってられないなと思って課題を1つ1つ、つぶしていきました」。変化球を投げる際のフォームの緩み、強い直球を安定して投げることなど、できることを地道に取り組んだ。結果的にイースタン・リーグでは11試合登板、4勝2敗、防御率1.74で最優秀防御率のタイトルを獲得した。

来季は1軍の先発ローテに入って、2軍戦で見せたような頼もしい姿を見せることが目標。「コーチからも勝負の年になるよと言われているので、来年は死に物狂いで1軍で投げ続けたい」と言葉に力を込めた。(金額は推定)