巨人原辰徳監督(62)が、育成選手を含む新人19人に“珍エール”を送った。11日に両国国技館で開催された「読売巨人軍2020シーズン感謝祭in国技館」に出席し、ドラフト1位指名した亜大・平内龍太投手(22)らを迎え入れた。

壇上にズラリと並んだ若き選手たちを前にして「僕のもとでやった方がいい。(阿部)慎之助のもとだと大変きついと思う」とジョークを交えてエールを送った。阿部慎之助2軍監督は冒頭のトークショーで「『2軍に絶対に行きたいくない』というくらいまたバンバン罰走をやらせたい。そしてダルビッシュ君にチクチク言われて、賛否両論をいただいて、頑張っていきたい」と宣言。原監督の言葉を受けて「なるべく僕と付き合わないように、精いっぱいこのオフに練習して」と呼び掛けた。

もちろんこんなやりとりは大きな期待を込めているからこそ。球団は今季を「発掘と育成の元年」と位置付け、大幅な戦力の入れ替えを断行した。原監督は「どういう状況下であっても、自分で限界というものを決めずに、最後の最後まで全力で、ユニホームを着ている限り戦ってもらいたい。そしてプロ野球というのはファンがあってのプロ野球。ファンの皆さんが『すごい』というプレーヤーになってほしい」とプロフェッショナルとして生きる指針を示した