DeNAからFA宣言した梶谷隆幸外野手(32)と井納翔一投手(34)が14日、そろって巨人へ入団した。1993年から導入されたFA制度で、他球団から巨人に移籍した選手は28人(12球団最多)となった。
※契約条件は当時の報道から、金額は推定
落合博満内野手(1993年=前中日)
1年契約で年俸3億8000万円 背番号60
「今回(長嶋監督から)ぜひお前が欲しい、お前の生き様を若いやつに見せたい、ということでこうなりました。若いころのように本塁打50本、130、140打点だけを求められていたら今日この席にいなかった。チームの本当の軸になってほしいんだ、ということでここにいる」
川口和久投手(1994年=前広島)
年俸1億円、契約金2000万円の3年契約 背番号25
「僕の第二の野球人生が始まるといっていい。言葉より態度で頑張る。大きいことは言わないが、2ケタ勝利が目標。広島打線? もう一度研究して頭にたたきこみたい」
広沢克己内野手(1994年=前ヤクルト)
年俸1億8000万円、契約金5000万円の3年契約 背番号10
「いろんな意味で責任を感じてます。今までちょっと甘えた部分があったので、これから精進していきたいと思います」
河野博文投手(1995年=前日本ハム)
2年契約で1億5000万円、初年度は契約金1500万円、年俸6000万円 背番号40
「巨人は小さいころからのあこがれ。夢がかなってうれしい。左なので左打者を抑え、10勝をめどに頑張る」
清原和博内野手(1996年=前西武)
年俸3億4500万円の3年契約、契約金も含めて10億円超 背番号5
「まずFA宣言して約1カ月間、本当に短いようで長い時期もあったが、晴れて入団できホッとしたような、うれしいような気持ちです。とにかく決まった以上、あとは自分がやるだけです。命がけでやります」
江藤智内野手(1999年=前広島)
4年総額12億円以上 背番号33
「最初に長嶋さんから『荒波に向かってきなさい』と言われた。どうせやるなら、大きいところにぶち当たっていこうと決めました。プレッシャー、重圧があるのは分かる。立ち向かっていきたい。(広島ファンへ)おわびしたい。ただ、野球をやるのは一緒。できれば、これからも応援してほしい。僕のプレーを見て、感動してもらえるよう頑張っていきたい」
工藤公康投手(1999年=前ダイエー)
1年契約で契約金7500万円、年俸1億5000万円 背番号47
「優勝するために巨人に来たつもりです。そのために呼ばれて来たとも思っています」
前田幸長投手(2001年=前中日)
4年総額4億円の基本給+出来高払い 背番号29
「日本一の球団に誘ってもらい、うれしかった。たくさんいるスーパースターの陰に隠れながらも、日本一に貢献したい」
野口茂樹(2005年=前中日)
2年2億5000万円 背番号31
「自分を生かせるところはジャイアンツが一番だと思います。必要とされているんだなと感じました。(中日について)リベンジというか恩返ししたい。育ててもらってますから。落合監督? 何もないと言うと、どうとられるか分からないですけど、特にコメントはないですね。結果出してないのは自分ですから」
豊田清投手(2005年=前西武)
05年の年俸2億5000万円をベースにした2年契約。成績次第で2年目は年俸が下がることもある変動制 背番号20
「やはり西武で13年間支えてくれた球団の方々、ファンの方々がいましたので。どこがやりやすいか、といえば西武。これから豊田が成長する上で、どういう気持ちで取り組めばいいのか、今まで同様に追い込んでいくには、安住の地よりも、巨人というプレッシャーのかかるチームで、自分を追い込んだ方がいいと、移籍を決断しました」
小笠原道大内野手(2006年=前日本ハム)
4年116億円 背番号2
「(トレードマークのひげは)ここに来る3時間前に自宅でそってきました。正式契約の日なので、男のけじめをつけたいと思いました。口で言うよりプレーで引っ張っていければいい。打順にもこだわりはない」
門倉健投手(2006年=前横浜)
2年総額2億円プラス出来高 背番号27
「今日は最高の日ですね。原監督を近くで見て、すごい緊張しました。オーラのある方。巨人でプレーすることは、ボクにとって特別なことですから。集大成のつもりです」
藤井秀悟投手(2009年=前日本ハム)
年俸6000万円プラス出来高払いの1年契約 背番号99
「巨人でプレーしたいという強い気持ちを伝えて、ジャイアンツに入団できたことをすごくうれしく思う。これまでは強い巨人をどうやって倒そうかを考えてきたが、これからは日本一強いチームで投げられるので頼もしく思う。競争に勝ってチームの力になりたい」
村田修一内野手(2011年=前横浜)
2年契約で総額は契約金を含めて5億円 背番号25
「原監督を胴上げしたいなと思っています。(横浜について)横浜には強くなってもらいたいし、巨人と横浜が上位を争えるような戦いができるようなチームになってほしい」
杉内俊哉投手(2011年=前ソフトバンク)
4年総額20億円 背番号18
「10年間ホークスでやってきたことを、ジャイアンツで出すことが僕の使命だと思います。自信はあります。みなさんに背番号18番を認めてもらえるように、一生懸命頑張ります」
大竹寛投手(2013年=前広島)
片岡治大内野手(2013年=前西武)
2年3億円 背番号8
「小さい頃ファンだったし、本当にいい評価をしていただいた。後悔しない選択をしたかったので、これが一番かな、と思った」
相川亮二捕手(2014年=ヤクルト)
1年契約で年俸7000万円 背番号23
「(高橋由、井端に対し)プロの年数は自分の方が上だけど、勉強になることがたくさんある」
金城龍彦外野手(2014年=前DeNA
1年契約で年俸4000万円、背番号33
「(高橋由、井端に対し)一緒のチームで戦い、今後の自分に生かしたい」
脇谷亮太内野手(2015年=前西武)
単年契約で年俸2400万円プラス出来高 背番号2
「(高橋監督について)ここで(語るに)は時間が足りないほどお世話になっている。目標はズバリ胴上げ。それに尽きる」
山口俊投手(2016年=前DeNA)
3年総額約7億円 背番号42
「先発である以上、1試合でも多く完投、貯金できるように。(筒香ら古巣DeNA打線について)今年は何度も助けてもらったが、逆に来年はシャットアウトできるように」
森福允彦投手(2016年=前ソフトバンク)
陽岱鋼外野手(2016年=前日本ハム)
5年契約15億円 背番号2
「堤GMの『優勝には君の力が必要』と言われて決めた。打率3割を打たなきゃいけない責任がある」
野上亮磨投手(2017年=前西武)
3年総額4億5000万円 背番号23
「プレッシャーはある。でも、それをはねのけ、力に変えたい。今まで通りを貫きたい。(妻で元モーニング娘。のタレント石川梨華が阪神ファンであることを踏まえ)阪神ファンですが、結婚して僕の考えについてきてくれるというので、特に阪神戦は頑張りたい」
炭谷銀仁朗捕手(2018年=前西武
3年契約で年俸1億5000万円 背番号27
「自分の経験がもっと、でかくなる。もっと、でかくしないといけない。(小学生のとき初めてプロ野球を観戦したのが東京ドーム。少年時代は関西生まれの巨人ファンを公言)その時に原監督のファンで背番号8のユニホームを着て試合を見ていた。そんな偉大な方から『力を貸してほしい』と言われたこともそうですし、一緒にユニホームを着て戦えるというのは本当に光栄でしかない」
丸佳浩外野手(2018年=前広島)
5年総額25億5000万円 背番号8
「非常に高く評価していただき、原監督とお話しさせていただいて、自分を必要としてくださっている熱意も、ものすごく感じた。子供の頃からプロ野球を見に行くといえば東京ドーム。小さい時からの憧れ、夢が最後の決め手だった」
井納翔一投手(2020年=前DeNA)
梶谷隆幸外野手(2020年=前DeNA)
4年総額約8億円 背番号13
「非常にうれしい気持ちでいっぱい。来季からリーグ3連覇と日本一に貢献するために全力を尽くしたい。(ひげは)今朝、ひげそりが家にないので買ってそった。少し寂しい気持ちもありますし、顔見た時ちょっと『なしかな』とも思ったけど、徐々に見慣れていけばいいかな」