DeNAからFA宣言した梶谷隆幸外野手(32)と井納翔一投手(34)が14日、そろって巨人へ入団した。1993年から導入されたFA制度で、他球団から巨人に移籍した選手は28人(12球団最多)となった。

※契約条件は当時の報道から、金額は推定


落合博満内野手(1993年=前中日)

1年契約で年俸3億8000万円 背番号60

「今回(長嶋監督から)ぜひお前が欲しい、お前の生き様を若いやつに見せたい、ということでこうなりました。若いころのように本塁打50本、130、140打点だけを求められていたら今日この席にいなかった。チームの本当の軸になってほしいんだ、ということでここにいる」

93年12月21日、巨人への入団発表会見で長嶋監督から帽子をかぶせてもらう落合博満
93年12月21日、巨人への入団発表会見で長嶋監督から帽子をかぶせてもらう落合博満

川口和久投手(1994年=前広島)

年俸1億円、契約金2000万円の3年契約 背番号25

「僕の第二の野球人生が始まるといっていい。言葉より態度で頑張る。大きいことは言わないが、2ケタ勝利が目標。広島打線? もう一度研究して頭にたたきこみたい」

94年12月5日、巨人への入団会見に臨む広沢克己(右)
94年12月5日、巨人への入団会見に臨む広沢克己(右)

広沢克己内野手(1994年=前ヤクルト)

年俸1億8000万円、契約金5000万円の3年契約 背番号10

「いろんな意味で責任を感じてます。今までちょっと甘えた部分があったので、これから精進していきたいと思います」

94年12月5日、巨人への入団会見に臨む広沢克己(右)
94年12月5日、巨人への入団会見に臨む広沢克己(右)

河野博文投手(1995年=前日本ハム)

2年契約で1億5000万円、初年度は契約金1500万円、年俸6000万円 背番号40

「巨人は小さいころからのあこがれ。夢がかなってうれしい。左なので左打者を抑え、10勝をめどに頑張る」

1995年11月27日、巨人入団発表で保科球団代表と握手する河野博文
1995年11月27日、巨人入団発表で保科球団代表と握手する河野博文

清原和博内野手(1996年=前西武)

年俸3億4500万円の3年契約、契約金も含めて10億円超 背番号5

「まずFA宣言して約1カ月間、本当に短いようで長い時期もあったが、晴れて入団できホッとしたような、うれしいような気持ちです。とにかく決まった以上、あとは自分がやるだけです。命がけでやります」

96年11月24日、入団会見で巨人長嶋茂雄監督(左)と握手する清原和博
96年11月24日、入団会見で巨人長嶋茂雄監督(左)と握手する清原和博

江藤智内野手(1999年=前広島)

4年総額12億円以上 背番号33

「最初に長嶋さんから『荒波に向かってきなさい』と言われた。どうせやるなら、大きいところにぶち当たっていこうと決めました。プレッシャー、重圧があるのは分かる。立ち向かっていきたい。(広島ファンへ)おわびしたい。ただ、野球をやるのは一緒。できれば、これからも応援してほしい。僕のプレーを見て、感動してもらえるよう頑張っていきたい」

1999年12月6日、巨人入団発表で長嶋茂雄監督と握手する江藤智
1999年12月6日、巨人入団発表で長嶋茂雄監督と握手する江藤智

工藤公康投手(1999年=前ダイエー)

1年契約で契約金7500万円、年俸1億5000万円 背番号47

「優勝するために巨人に来たつもりです。そのために呼ばれて来たとも思っています」

1999年12月14日、入団発表で長嶋茂雄監督から巨人の帽子をかぶせてもらう工藤公康
1999年12月14日、入団発表で長嶋茂雄監督から巨人の帽子をかぶせてもらう工藤公康

前田幸長投手(2001年=前中日)

4年総額4億円の基本給+出来高払い 背番号29

「日本一の球団に誘ってもらい、うれしかった。たくさんいるスーパースターの陰に隠れながらも、日本一に貢献したい」

2001年11月22日、入団発表で原辰徳監督から巨人の帽子をかぶせてもらう前田幸長
2001年11月22日、入団発表で原辰徳監督から巨人の帽子をかぶせてもらう前田幸長

野口茂樹(2005年=前中日)

2年2億5000万円 背番号31

「自分を生かせるところはジャイアンツが一番だと思います。必要とされているんだなと感じました。(中日について)リベンジというか恩返ししたい。育ててもらってますから。落合監督? 何もないと言うと、どうとられるか分からないですけど、特にコメントはないですね。結果出してないのは自分ですから」

2005年11月17日、入団会見で原辰徳監督(左)とがっちり握手を交わす野口茂樹
2005年11月17日、入団会見で原辰徳監督(左)とがっちり握手を交わす野口茂樹

豊田清投手(2005年=前西武)

05年の年俸2億5000万円をベースにした2年契約。成績次第で2年目は年俸が下がることもある変動制 背番号20

「やはり西武で13年間支えてくれた球団の方々、ファンの方々がいましたので。どこがやりやすいか、といえば西武。これから豊田が成長する上で、どういう気持ちで取り組めばいいのか、今まで同様に追い込んでいくには、安住の地よりも、巨人というプレッシャーのかかるチームで、自分を追い込んだ方がいいと、移籍を決断しました」

2005年11月27日、巨人への入団会見で、背番号20のユニホームを身にまとい笑顔で握手する豊田清(右)と原辰徳監督
2005年11月27日、巨人への入団会見で、背番号20のユニホームを身にまとい笑顔で握手する豊田清(右)と原辰徳監督

小笠原道大内野手(2006年=前日本ハム)

4年116億円 背番号2

「(トレードマークのひげは)ここに来る3時間前に自宅でそってきました。正式契約の日なので、男のけじめをつけたいと思いました。口で言うよりプレーで引っ張っていければいい。打順にもこだわりはない」

2006年12月4日、巨人のユニホームに腕を通した小笠原道大はトレードマークのひげをそり落とし原辰徳監督とグータッチ
2006年12月4日、巨人のユニホームに腕を通した小笠原道大はトレードマークのひげをそり落とし原辰徳監督とグータッチ

門倉健投手(2006年=前横浜)

2年総額2億円プラス出来高 背番号27

「今日は最高の日ですね。原監督を近くで見て、すごい緊張しました。オーラのある方。巨人でプレーすることは、ボクにとって特別なことですから。集大成のつもりです」

2006年12月11日、巨人への移籍が決定した門倉健(右)は原辰徳監督から大事そうにアゴをさすられ笑顔
2006年12月11日、巨人への移籍が決定した門倉健(右)は原辰徳監督から大事そうにアゴをさすられ笑顔

藤井秀悟投手(2009年=前日本ハム)

年俸6000万円プラス出来高払いの1年契約 背番号99

「巨人でプレーしたいという強い気持ちを伝えて、ジャイアンツに入団できたことをすごくうれしく思う。これまでは強い巨人をどうやって倒そうかを考えてきたが、これからは日本一強いチームで投げられるので頼もしく思う。競争に勝ってチームの力になりたい」

2009年12月8日、巨人への入団を発表した藤井秀悟は背番号「99」のユニホーム姿を披露
2009年12月8日、巨人への入団を発表した藤井秀悟は背番号「99」のユニホーム姿を披露

村田修一内野手(2011年=前横浜)

2年契約で総額は契約金を含めて5億円 背番号25

「原監督を胴上げしたいなと思っています。(横浜について)横浜には強くなってもらいたいし、巨人と横浜が上位を争えるような戦いができるようなチームになってほしい」

2011年12月13日、巨人入団会見で村田修一(右)は、笑顔の原辰徳監督に帽子をかぶせてもらう
2011年12月13日、巨人入団会見で村田修一(右)は、笑顔の原辰徳監督に帽子をかぶせてもらう

杉内俊哉投手(2011年=前ソフトバンク)

4年総額20億円 背番号18

「10年間ホークスでやってきたことを、ジャイアンツで出すことが僕の使命だと思います。自信はあります。みなさんに背番号18番を認めてもらえるように、一生懸命頑張ります」

2011年12月23日、巨人入団会見で杉内俊哉(右)は、背番号18のユニホームに袖を通して原辰徳監督(左)と笑顔を見せる
2011年12月23日、巨人入団会見で杉内俊哉(右)は、背番号18のユニホームに袖を通して原辰徳監督(左)と笑顔を見せる

大竹寛投手(2013年=前広島)

3年総額5億円 背番号17

「カープにだけは、絶対に勝ちたい。ぶざまな姿は見せたくない」

2013年12月4日、巨人入団会見で原辰徳監督(左)とグータッチをかわし満面の笑みを浮かべる大竹寛
2013年12月4日、巨人入団会見で原辰徳監督(左)とグータッチをかわし満面の笑みを浮かべる大竹寛

片岡治大内野手(2013年=前西武)

2年3億円 背番号8

「小さい頃ファンだったし、本当にいい評価をしていただいた。後悔しない選択をしたかったので、これが一番かな、と思った」

2013年12月9日、巨人への入団会見で、背番号8のユニホームを着てガッツポーズを見せる片岡治大(右)と、背中を見つめる原辰徳監督
2013年12月9日、巨人への入団会見で、背番号8のユニホームを着てガッツポーズを見せる片岡治大(右)と、背中を見つめる原辰徳監督

相川亮二捕手(2014年=ヤクルト)

1年契約で年俸7000万円 背番号23

「(高橋由、井端に対し)プロの年数は自分の方が上だけど、勉強になることがたくさんある」

2014年12月8日、巨人入団が決まり、原辰徳監督(中央)と笑顔でガッツポーズを見せる金城龍彦(左)と相川亮二
2014年12月8日、巨人入団が決まり、原辰徳監督(中央)と笑顔でガッツポーズを見せる金城龍彦(左)と相川亮二

金城龍彦外野手(2014年=前DeNA

1年契約で年俸4000万円、背番号33

「(高橋由、井端に対し)一緒のチームで戦い、今後の自分に生かしたい」

2014年12月8日、巨人入団が決まり、原辰徳監督(中央)と笑顔でグータッチする金城龍彦(左)と相川亮二
2014年12月8日、巨人入団が決まり、原辰徳監督(中央)と笑顔でグータッチする金城龍彦(左)と相川亮二

脇谷亮太内野手(2015年=前西武)

単年契約で年俸2400万円プラス出来高 背番号2

「(高橋監督について)ここで(語るに)は時間が足りないほどお世話になっている。目標はズバリ胴上げ。それに尽きる」

2015年12月7日、巨人入団会見で高橋由伸監督(左)から帽子をかぶせてもらい、うれしそうに笑う脇谷亮太
2015年12月7日、巨人入団会見で高橋由伸監督(左)から帽子をかぶせてもらい、うれしそうに笑う脇谷亮太

山口俊投手(2016年=前DeNA)

3年総額約7億円 背番号42

「先発である以上、1試合でも多く完投、貯金できるように。(筒香ら古巣DeNA打線について)今年は何度も助けてもらったが、逆に来年はシャットアウトできるように」

2016年12月5日、巨人入団会見後の記念撮影で、渡された帽子が小さく、高橋由伸監督(右)から突っ込まれ、笑いながら脱ぐ山口俊(左)。中央は森福允彦
2016年12月5日、巨人入団会見後の記念撮影で、渡された帽子が小さく、高橋由伸監督(右)から突っ込まれ、笑いながら脱ぐ山口俊(左)。中央は森福允彦

森福允彦投手(2016年=前ソフトバンク)

2年総額約4億円 背番号13

「高橋監督を今まで一番高く胴上げできるように」

20016年12月5日、巨人入団会見の記念撮影で高橋由伸監督(中央)を中心に、笑顔で記念撮影する山口俊(左)と森福允彦
20016年12月5日、巨人入団会見の記念撮影で高橋由伸監督(中央)を中心に、笑顔で記念撮影する山口俊(左)と森福允彦

陽岱鋼外野手(2016年=前日本ハム)

5年契約15億円 背番号2

「堤GMの『優勝には君の力が必要』と言われて決めた。打率3割を打たなきゃいけない責任がある」

2016年12月19日、巨人入団発表に臨んだ陽岱鋼は背番号2を表す「ピース」サインで高橋由伸監督(左)との記念撮影に臨む
2016年12月19日、巨人入団発表に臨んだ陽岱鋼は背番号2を表す「ピース」サインで高橋由伸監督(左)との記念撮影に臨む

野上亮磨投手(2017年=前西武)

3年総額4億5000万円 背番号23

「プレッシャーはある。でも、それをはねのけ、力に変えたい。今まで通りを貫きたい。(妻で元モーニング娘。のタレント石川梨華が阪神ファンであることを踏まえ)阪神ファンですが、結婚して僕の考えについてきてくれるというので、特に阪神戦は頑張りたい」

2017年12月4日、巨人入団が決まり、高橋由伸監督(右)から23番のユニホームを着せてもらう野上亮磨
2017年12月4日、巨人入団が決まり、高橋由伸監督(右)から23番のユニホームを着せてもらう野上亮磨

炭谷銀仁朗捕手(2018年=前西武

3年契約で年俸1億5000万円 背番号27

「自分の経験がもっと、でかくなる。もっと、でかくしないといけない。(小学生のとき初めてプロ野球を観戦したのが東京ドーム。少年時代は関西生まれの巨人ファンを公言)その時に原監督のファンで背番号8のユニホームを着て試合を見ていた。そんな偉大な方から『力を貸してほしい』と言われたこともそうですし、一緒にユニホームを着て戦えるというのは本当に光栄でしかない」

2018年11月26日、入団会見で炭谷銀仁朗(左)は背番号27のユニホームを着て原辰徳監督と記念撮影
2018年11月26日、入団会見で炭谷銀仁朗(左)は背番号27のユニホームを着て原辰徳監督と記念撮影

丸佳浩外野手(2018年=前広島)

5年総額25億5000万円 背番号8

「非常に高く評価していただき、原監督とお話しさせていただいて、自分を必要としてくださっている熱意も、ものすごく感じた。子供の頃からプロ野球を見に行くといえば東京ドーム。小さい時からの憧れ、夢が最後の決め手だった」

2018年12月11日、入団会見で丸佳浩(右)は原辰徳監督とグータッチ
2018年12月11日、入団会見で丸佳浩(右)は原辰徳監督とグータッチ

井納翔一投手(2020年=前DeNA)

2年総額2億円規模 背番号21

「ローテに入って1年間投げる。投球回数と防御率、その2つはこだわっていきたい」

巨人の入団会見で原監督(中央)と笑顔を見せる井納翔(左)と梶谷(撮影・たえ見朱実)
巨人の入団会見で原監督(中央)と笑顔を見せる井納翔(左)と梶谷(撮影・たえ見朱実)

梶谷隆幸外野手(2020年=前DeNA)

4年総額約8億円 背番号13

「非常にうれしい気持ちでいっぱい。来季からリーグ3連覇と日本一に貢献するために全力を尽くしたい。(ひげは)今朝、ひげそりが家にないので買ってそった。少し寂しい気持ちもありますし、顔見た時ちょっと『なしかな』とも思ったけど、徐々に見慣れていけばいいかな」

会見でトレードマークの「ひげ」を剃ったことを聞かれ、笑顔を見せる梶谷(撮影・たえ見朱実)
会見でトレードマークの「ひげ」を剃ったことを聞かれ、笑顔を見せる梶谷(撮影・たえ見朱実)