今季限りで阪神を退団した上本博紀内野手(34)が現役引退を決断したことが21日、分かった。他球団移籍の道を断念したことを自身で発表した。小柄な体格ながらパンチ力のある打撃と俊足を武器に、縦じまひと筋の現役生活12年間を全う。来季はタイガースアカデミーのコーチに就任する見込みだ。
高校時代
名門広陵で3度甲子園に出場。2年春に優勝、3年春は捕手でプレー
大学時代
早大1年春からリーグ戦に出場。4年時は主将を務めた。大学日本代表にも選出
阪神入団
俊足好打の内野手として活躍
14年に選手会長に就任、初の規定打席にも到達した
活躍の裏に度重なるケガ
お宝写真
年度別成績
プロフィル
◆上本博紀(うえもと・ひろき)1986年(昭61)7月4日生まれ、広島県出身。広陵では甲子園に春夏通じて4度出場し、2年春には優勝を経験。早大に進み通算109安打を放ち、4年時には主将に就任。08年ドラフト3位で阪神に入団。14年に選手会長に就任し16年まで務めた。規定打席に3度到達したほか、長打力も併せ持つ内野手として存在感を示した。173センチ、66キロ。右投げ右打ち。