2年越しの夢である「師弟対決」を実現する。巨人今村信貴投手(26)が28日、師匠の西武内海哲也投手(38)と横浜市内で合同自主トレを行った。キャッチボール、ノック、恒例の走り込みで下半身を強化。内海から「来年こそ、1軍のマウンドで投げ合おうな」と声を掛けられ、「実現したいです」と呼応した。

内海の脳裏には6年前の“師弟対決”が浮かんだ。14年8月29日のDeNA-巨人戦。師匠の高橋尚と初対戦し、完封で投げ勝った。プロ2年目のオフ、高橋尚からグアム自主トレに誘われ、その背中を追い続けた。そして10年からは、自身が中心となる「内海組」を結成。15年から「内海組」に加入した今村との投げ合いに「負けへんで」と決意し、今村は「超えたいです」と意気込んだ。

順調な仕上がりを確認し合った。キャッチボールではともにキレのあるボールをアピール。今村は内海から投球フォームのチェックを受け「体が大きくなって、どっしりした。体に力があるし、安定感を感じる」と絶賛され、手応えを感じた。今季1勝の内海も状態は良く、自主トレもプラン通りに消化している。

「26」の継承式も行われた。今村から電話で連絡済みだったが、あらためて来季から内海が巨人時代に背負った背番号「26」への変更を報告。内海からは「今年は高橋君の番号やったし彼の気持ちもある。内海の『26』じゃなく、ノブの番号にしてほしい」と激励された。「師弟対決」を制して“師匠超え”へ-。今村は「思いに応えたいです」と誓った。【久保賢吾】