ジャイアンツジュニアが熱戦の末わずかに及ばず、敗戦した。現役時代、セーブ王を獲得するなど長年巨人の投手陣を支えた西村健太朗監督(35)は、「子どもたちが頑張っていたので何とか勝たせてあげたかった」と悔しがった。

どちらに転んでもおかしくない接戦だった。両チーム1-1で迎えた8回、タイブレークに突入。2死から相手打線に長打3連発などで4点が響き、敗れた。

公式戦での采配デビューとなった西村監督は悔いを残しつつも、「結成してから一番良い試合だった。ミスも少なく引き締まった試合で、声もよく出ていた」と選手をたたえた。

およそ3カ月間、指導してきた選手たちについては「この先全員が全員野球を続けるかは、分からないがいつかこの中から巨人に入る選手が出てきて欲しい」とエールを送った。

三沢響主将(6年)は「プロの選手がプレーするグラウンドで野球ができて良かった。6年後、この場に帰って来られるような活躍をしたい」と早くもプロの舞台を見据えた。

なお前日29日の試合は、対戦相手のソフトバンクのチーム関係者に新型コロナ陽性者が出たため、試合は中止で不戦勝となっており、この試合がジャイアンツジュニアにとっての事実上の初戦となった。