年末恒例の「日刊スポーツ阪神ファンアンケート」の結果公開第2弾は、来季の期待する選手&4番打者です。期待の選手は藤浪晋太郎投手(26)が約34%の416票でトップ。来季4番打者は大山悠輔内野手(26)が約93%とほぼ独占。1150票を集めました。先発藤浪&4番大山の同学年コンビが大暴れすれば、悲願のリーグ優勝はグッと近づくはずです。

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虎ファンの胸は膨らむ。2021年に期待する選手は来季9年目のシーズンを迎える藤浪だった。「藤浪投手が本来の力を出せばチームは優勝する」(千葉県40代男性)。「来年は2桁勝利してほしい」(大阪府20代女性)。今季は1勝6敗7ホールド、防御率4・01。15年を最後に2桁勝利から遠ざかってはいるが、期待度は変わらない。2年連続でトップとなった。

確かな足がかりを得た。8月21日ヤクルト戦(神宮)では692日ぶりの復活星をマーク。9月下旬の1軍緊急昇格後はブルペンに配置転換され、10月19日ヤクルト戦(甲子園)で球団最速162キロを記録した。ワクワクさせるような本来のすごみのある投球が復活。さらに明るい表情が戻った。

すでに矢野監督は来季の先発起用を明言している。藤浪も「自分の中では先発以外は頭にない。しっかり先発で勝てるような選手になっていきたい」と意気込む。エース西勇に、秋山、青柳、高橋。そして新外国人のチェン、アルカンタラ。さらに藤浪が完全復活となれば、12球団最強の盤石ローテが出来上がる。

4番打者に推された大山は驚異の得票数を得た。なんと全体の93%に当たる票が集まった。今季は開幕スタメンから外れたが、マルテの故障離脱でチャンスが巡ってくると三塁の定位置を実力で確保。4番に定着した。巨人岡本らと激しい本塁打争いを演じて自己最多28本塁打。転機となるようなシーズンだった。来季は新キャプテンとして、4番として、さらなる飛躍が期待される。

4番打者予想では「その他」が15票あった。「その他」は名前を書き込む記述式だが、ドラフト1位の佐藤輝に7票、高卒2年目を迎える井上に3票が投じられた。若きスラッガーの成長は誰もが待ちわびている。大山、佐藤輝、井上が並び立つ日が来るか。考えるだけで夢がある。【桝井聡】