トイレの神様を味方につける!?ヤクルトのドラフト4位、元山飛優内野手(22=東北福祉大)が、埼玉・戸田の選手寮に入寮した。

自室に足を踏み入れると「トイレとシャワーがついているのでびっくりした」。高校や大学時代は共用のものしかなかったため、初めての自分専用。きれい好きの性格を発揮させ「毎朝トイレ掃除して、運をつけよう」と目を輝かせた。

掃除用の洗剤やブラシをホームセンターで買い込み、準備は整えた。佐久長聖(長野)入学直後には、寮のトイレ掃除を担当した経験もあり、ノウハウは完璧。「お風呂とトイレ洗える洗剤、プシュっと。バッチリです」と自信を見せた。

きっかけは10年にリリースされたヒット曲。「水回りはきれいにしとかなあかんと『トイレの神様』で言ってたので」と掃除に力を入れるように。心をべっぴんさんにして、プロ入りをつかんだ。

運気上昇の効果も実感している。“持っている”と思ったこととして、「しょっちゅうあるんですけど、背番号6をいただけたことが一番」と話す。宮本慎也氏が同じヤクルトで背負っていた重みのある数字。同じ遊撃手として、憧れの先輩を追う。「宮本さんに少しでも近づきたいという思いでやっていきたい」。ピカピカに磨いたトイレから運気を呼び、神宮で輝いていく。【湯本勝大】