中日大野雄大投手(32)が8日、ナゴヤ球場で巨人菅野智之投手(31)の国内残留について語った。「(メジャーに)行くことは行けたと思う。いろんな考えがあって、契約まで届かなかったんでしょう」。ライバル投手が夢に掲げたメジャー移籍が先延ばしになったことを気にかけた。

菅野の残留には「(菅野が)日本でプレーすることで、日本の野球は盛り上がる」。沢村賞、最優秀防御率、最多奪三振の3冠を菅野と競い合い受賞した。今季、再戦の機会を得たことを歓迎した。

昨季、大野雄は菅野と2試合対戦して2敗。「巨人に勝たないと上にいけない。その中でも菅野投手と投げ合うこともある。去年は投げ負けたけど、今年は取っていくつもりでやっていかないといけない」と、意気込みをのぞかせる。左腕は10年ぶりのリーグ制覇へ、国内FA権を封印して中日に残留。ライバル球団とV争いへ大野雄のモチベーションは高まった。